今日は失敗は資産と言う話をします。
僕は飲食店の経営を8年間していました。
去年の7月いっぱいで丸8年と1ヶ月で、僕の最初の飲食店は終わりを迎えました。
お店を閉店する原因は、基本的に売上の問題が大半でしょう。
僕も同じく経営が困難になっていたことと、いろいろな理由からお店を閉めることにしました。
僕からするとこれは「自慢できる」ようなお話ではありません。
でも昨日、とある経営者の方に「その失敗は資産ですよ」と言われました。
この発想はありませんでした。
苦難の連続だった経営・・
オープン2か月こそ、大赤字で大変でしたが、3か月目から黒字に転換。
オープンして3年間は順風満帆な経営状況でした。
その間も問題が全くなかった訳ではないです。
スタッフとの人間関係の問題や様々・・
それでも経営がうまく行っている時は、そんな悩みは正直小さいものでした。
4年目を迎え、経営は赤字に転換します。
大きな原因は人を抱え過ぎたことでした。
毎月50万クラスの赤字が簡単に出て行きます。
3年間でプールした資金もすぐに底を尽きました。
だんだんと精神状況は、正常ではなくなります。
現実逃避もしたことありますし、ここで車に轢かれたら・・とか考えたこともあります。
それでも何とかお店の経営状況を黒字転換しようと必死にがんばりました。
新しいメニューを考えたり、広告の打ち出し方を考えたり・・
でも根本に問題があったのだと思います。
とにかく一生懸命にやるしかなったです。
でも何をやってもなかなか思う結果にはつながりませんでした。
そしてオープンから8年後、お店を閉店しました。
失敗が資産??
「8年お店を続けたのがすごい」
と言われることがありますが・・
正直、僕から言わせてもらうと、もっと早く閉店させていた方が金銭的ダメージは少なく済んだのに・・・という負の遺産でしかなかったです。
8年間、黒字で経営していたのだとしたら、それは「資産」だと思います。
このやり方がうまく行ったとか、こういう風にすると良いというアドバイスもできると想います。
でも僕は「うまく行かなった」のです。
それが「資産」だなんて言われて・・・驚きました。
その発想はなかった。
テレビ番組で「しくじり先生」てのがありますが、その失敗談の方が価値があるというのです。
人は自分のやりたいようにやりたいという考えがあって、「こうした方が良い」って言われても結局「自分のやり方」をしたがる生き物だそうです。
でも「こうしたら失敗する」という方には耳を傾ける傾向があると。
この発想はなかった。
人の噂・・
その経営者曰く、僕はどうやら敵が多いようです。
昔から「鼻につく奴」と思われやすい人間のようです。どうやら僕は。
僕がいないところで僕の話題がよく出ます。
良い事もあれば、悪いことも。
そしてどうやら僕は悪く言われることが多いようです。
それをその経営者から聞いて・・・
普通にショックを受けました(笑)
僕がお店を手離した時、僕のいた店舗に別の店舗がそのままスライドして入りました。
店舗の備品などをそのまま引き継ぐ「居抜き物件」というやつです。
その店舗を買い取ってもらえたりします。
僕は希望としては300万で売りたいと思っていました。
普通にお店を始めようと思ったら、僕の店舗を0から作るには1000万以上の資金がかかるからです。
300万は理想だけど、下でも200万で売れたら・・・と、現実は37万で売りました。
37万で売れた物件が、噂ではなんと「400万で売れた」ことになっていたようです。
びっくりしました。
何がどうなってそんな話になったのか。
そして自分のことでもないのに、そんな話をして何が面白いのか・・・。
僕は人の噂話は好きではありません。
僕から人のことを聞き出すことはほぼないです。
好き勝手言われていて・・・
それを聞いて、普通に凹みました(笑)
精神ナイーヴなので、聞きたくなかったな・・と思いつつ、現実を受け止めることにしようと・・。
今このブログを書き始めるまでに、「気」を持たせるまでに時間がかかりましたね。
メンタリストDaiGoさんの動画とか観て、気を落ち着かせましたよ。
散々な結果
とまあ。これだけを聞くと良い事ないと思うかも知れませんが・・
僕が経営4年目から赤字で苦労したと、誰一人思われていませんでした。
でも僕も「儲かってるでしょ」って言われて、「全然儲かってない」って言っていても、誰も信じてくれませんでした。
最初の儲かっていた3年間の頃は、自分でも「儲かってる」って言っていました。
僕は本当のことしか言いません。
怖いけど、人は都合のいい解釈をされるみたいですね。
でも僕も苦しい時に苦しい顔をすることはありません。
苦しい時こそ、笑顔で。
本当に支払いに追われる日々で、お金のことばかりを考える毎日・・。
その状況でも自分をプラスに持って行くには、
「今日も生きてる。ラッキー」
その言葉だけで、自分を奮い立たせていました。
だからあの当時、僕がそんなに経営で苦労してるって思った人はいなかったでしょうね。
この失敗は資産の話をしていた経営者に僕は自分を「大きく見せる人」だなと言われました。
そんなつもりは全くなかったですが、自分でも気づかず、そういう風に見せていたのかも知れません。
正直に話してるんですけどね・・。
もちろん「厳しい厳しい」というネガティブな言葉を、使い続けている訳ではないですよ。
でも儲かってもないのに、儲かってるとか巨勢を張るのは好きではありません。
このブログでも現在、投資で得た資金で生活をしているとは言っておりますが、投資で巨万の富を得たなんて言っておりません。
とりあえず誤解を生みやすいことは間違いないでしょう。
いやショックだった。ホントに。
引きずってるやん。僕。(笑)
挑戦し続けるということ
とある経営者に、この失敗談のセミナーをしないかと話をされました。
今のこの精神状況ではちょっと難しいかも知れませんが、気持ちが整ったら前向きに考えてみようと思っています。
そんな僕はこれまでいっぱいの失敗をして来ています。
飲食店に限った話ではありません。
それでも僕は諦めません。
これからも挑戦し続けます。
飲食店経営も閉店という意味では、ただの失敗と感じるかも知れませんが・・
そこから得た経験は、僕の中では確実に『財産』になっています。
嫌われてる人もいますが、信頼できる仲間もできています。
あらためて今そばにいてくれる人には、感謝だなって想いましたね。
そして周りの人にどんなことを言われても、僕は決して歩みを止めるつもりはありません。
やるしかねぇ。
失敗は資産という話、まとめ
僕のこのブログを読んでくれているもの好きなあなたはきっと、今より良くなりたい。
何かで成功したいって挑戦している人。
もしくは挑戦しようとしている人だと想う。
きっと、辛いことの連続だろうなって想う。
すごく気持ちわかります。
お互いがんばろうぜ。
今、失敗していることは、自分の後に挑戦する人にとっては『転ばぬ先の杖』になるんだろうって思う。
そして読者のあなたが成功した時、一緒に酒を酌み交わしたいって思いますね。
その時、お互い成功している状況で、この失敗談を笑い話にしましょう。
ではではーーーーーー
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